世界で一番早い春 1巻/感想・レビュー
夢でいい…何だっていい…ーーーもしも人生をやり直せるなら この作品を雪嶋先輩に…返したい
こんにちは!
川端志季先生のコミックス「世界で一番早い春」1巻の感想を書きます!
ネタバレを含みますので内容を知りたくない方はご注意ください。
ではコミックス裏表紙のあらすじから書きます!
あらすじ
人生を変えるくらいの大切な出逢いがあった。でも、私はあなたに、まだ何も返せていないーーー。
晴田真帆(はるた まほろ)は、大ヒット作を完結させた26歳の漫画家。
いよいよ新連載を始めるはずが、担当編集の嵐(あらし)に「何も描けない」と告白する手紙を送る。
実は真帆が描いてきた漫画は、10年前に亡くなった先輩の設定ノートを形にしたもので、真帆の心には「ある後悔」が残っていた…!
感想!
レンタルで読んだ川端先生の「宇宙を翔けるよだか」「箱庭のソレイユ」が面白かったので、それ以降のコミックスを追っている私です…!(この2作のコミックスも欲しいのですが…)
これも、面白いです。
ほのぼのドキきゅん少女漫画が大好きな私なので、川端先生のような作風は基本なかなか手を出しませんが…すごいです川端先生。面白いです。先が読めないし心臓がちっさい私はハラハラしてしょうがないんですけど、ちゃんと少女漫画的きゅん要素もあっていいです!好きです!!
でも他の私が所持している少女漫画のように寝る前に読むとなんだかドキドキしてしまって、安眠には向かないな…とw
…だらだらと前置きしましたが、お話のほうは、タイムスリップします!!
あらすじにもあるように、26歳の漫画家・真帆が新連載は描けないと担当編集・嵐にゴネてます。そして10年前。高校時代の回想が始まります。
高校時代に漫画部で活動していた雪嶋先輩と真帆。幽霊部員は他にもいるようですが、ちゃんと活動しているのはこの2人。
しかも雪嶋先輩は、本当にひたすらに机に向かって漫画を描いている。新入部員の真帆にも特に興味を示したり仲良くしようとする素振りはない。
でも意外にも漫画部の居心地は悪くないと感じる真帆。
夏休み中に頑張って描いた漫画を思い切って雪嶋先輩に読んでもらうと、とにかく描ききったことを思い切り褒めてくれます。
ちゃんと漫画を描く真帆にちょっと心を開いた様子の雪嶋先輩。
夏休みに漫画を仕上げて以降、なかなか思うように作品作りが進まない真帆に対し、編集部に持ち込みに行き、結果はまだ分からないけども、担当さんが付いたという雪嶋先輩。
その後もどんどん開く雪嶋先輩との差に焦り、更に上手くいかなくなる真帆は、雪嶋先輩に「雪嶋先輩と出会わなければ…描けてたのに!」と八つ当たりのセリフを吐いて帰ってしまいます。
すぐに謝りたい。でも、自分でやるべきことをやってから謝ろう。と、作品を仕上げ、持ち込みに行き、酷評されたけれども頑張った真帆。持ち込みに行った編集部の人にもらった漫画雑誌を見ると、なんと雪嶋先輩がデビューと書かれていました。
雪嶋先輩に連絡をしようとすると…雪嶋先輩から電話がかかってきた!
と思ったら電話の主は雪嶋先輩の妹さん。
なんでも雪嶋先輩はずっと心臓の病気を患っていて、昨晩亡くなってしまったとのこと(T-T)
お葬式に行くと、先輩の妹に呼ばれ先輩の部屋へ。
倒れた後一度だけ目を覚まし、その時に真帆に渡してほしいと頼まれたという「設定ノート」を渡されます。
先輩が、連載を視野に入れて細かく記した設定ノート。そして「晴田と出会えたから描けた」と弱々しい字で書き記されていました(T-T)
で、この設定ノートの漫画を連載するべく、真帆は途方もない努力をして漫画家になり、この漫画を大ヒットさせた…ということです。
回想が終わり、散らかった部屋でやさぐれてお酒を飲む真帆。
転んだ拍子に、高校時代の夏休み明け、先輩に初めて漫画を褒めてもらった日にタイムスリップします。
そして何とか先輩が生きているうちにデビューさせて、1つでも多く作品を残して欲しいと奮闘する真帆。
先輩は生きているうちにデビューできたけれども、色々なことが変わってしまっている。そしてなんと先輩の死期も早まってしまった…!
本当ならまだあと3カ月生きれたはずなのに…とショックを受ける真帆…すると、またあの夏休み明けにタイムスリップした…!!
ところで1巻が終了します(°_°)
え、3周目行くんですか…!?うえぇほんとびっくりです!3周目は一体どうなってしまうんでしょうか…。
それでですね、タイムスリップする前に、やさぐれる真帆を辛口ながらも気にかけるイケメン担当編集・嵐が実は同じ高校の生徒会役員で、廃部しそうな漫画部を気にかけてくれていた人だったっていうことが2周目で分かったりだとか、1周目より先輩と仲を深めた真帆が今後どういう感情を抱いていくのかとか…
「先輩が亡くなる」事実はきっと絶対覆らないんだと思うと、常になんだかちょっと寂しい気持ちが在る状態ではあるんですけれども…(T-T)
とにかく面白い!と思うので、2巻の発売もとても楽しみです!!
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