てのひらに秘密をひとつ 1巻/感想・レビュー
「・・・あなたは あたしの人生の汚点です 二度と現れないでください」
こんにちは!
尾崎衣良先生のコミックス「てのひらに秘密をひとつ」の感想を書きます!
ネタバレを含みますので、内容を知りたくない方はご注意ください。
ではコミックス裏表紙のあらすじから書きます!
あらすじ
「不倫」と「秘密」をキーワードにしながら、みずみずしく恋情を描ききる長編シリーズの開幕です。
・第一話「恋に落ちるその日まで」・・・
「自分のしたことって自分に返ってくる」と思う沙季(さき)
・第二話「あなたが浮気をしない理由」・・・
夫がセッ◯◯をしたがらない、セッ◯◯レスの一絵(かずえ)
・第三話「アンバランス」・・・
第一話に出てきた”いじわるマミちゃん”のアナザーサイドストーリー
恋に落ちるその日まで
「深夜のダメ恋図鑑」の尾崎衣良先生のコミックス!待ってましたー(^ ^)
にしても「不倫」とか「秘密」とか穏やかではないなぁ。
ダメ恋図鑑の方はまだギャグ要素が強いのと主要女性キャラが不倫とかする感じではなかったと思うので単純に楽しみましたが、こちらは表紙からもシリアスめが伺えます、、、。
うぅ。チキンな私は悪いことをして怒られるとか社会的制裁を受けるお話が苦手なんでございますよ(T-T)
でも尾崎先生は不倫を肯定するようなベッタベタな不倫話は描かないんではないかと期待もしながら読んでみる。
・・・・・・・
前置きが長くなりましたが、第一話を読んだ感想は、「期待通り」!
ダメ恋図鑑ほどギャグ要素はもちろんないし、やっちゃいけないこと(不倫)をしてしまった過去があるヒロインはちょっと影がありますが、個性的なヒーローのおかげか読後感は清々しかったです。
(まぁ、私は不倫とかドロドロの恋愛とか一切関係のない世界を生きてきたままオバサンになった女ですので、現実的なそのへんの事情も感情も知らない立場からの感想でございます!)
仕事も頑張っている。同僚に頼み事をされたら断らない。過去にハブられた経験があり、「いい人」を頑張る沙季。
ある日同僚の「マミちゃん」(尾崎先生の作品に出てくる女子力高めっぽいイジワル風女の子は「マミ」とか「ユミ」とかって名前って決まっているっぽいww)に、不倫旅行のアリバイ作りの協力を頼まれた沙季。
頼まれると断れない沙季が、これだけは断る。「そんなつき合いやめたほうがいいよ」とも。
これがマミちゃんのカンに触ったようで、職場で悪口を言われるようになる。
そんな沙季も、過去に不倫経験があったようです。既婚と知らずに付き合い始め、既婚だと分かってからも好きで別れられなかったとのこと。
しかもその男性が初めての彼氏とかどんだけ(T-T)
で、その後に結婚の話まで出た彼氏がいたけれども、身辺調査をされて不倫の過去がバレ、破談になったと。このことは「別れた後も沙季が幸せにしているのか心配で」と沙季に会いにきた、かつて不倫していた既婚の元カレに話しています。
そこで淡々と「・・・あなたは あたしの人生の汚点です 二度と現れないでください」と言う沙季。
そうだね。確かにしちゃいけないことしちゃったワケだしね。(身辺調査までする相手もどうかと思うんだけどね。)でも幸せな時期もあった、彼を好きな時期もあった、そんな恋愛が「汚点」になるなんて悲しすぎる(T-T)
暗い!暗いよ!尾崎先生ー!w
でもヒーローの高尾野が良い仕事してくれます!
毒舌ぎみ、女の子だからって優しくしたりしない、女性社員にはけむたがられがちな存在である彼が沙季に与える影響が良いなーと思いました!
あなたが浮気をしない理由
おおぅ。。けっこうパンチがある内容でした!
これ、しんどいなぁ。。
学生時代は勉強ばかりしてきて今では仕事もできる「真面目」な一絵。既婚。
恋愛経験も無く真面目な一絵を「良い」と言ってくれた聡と交際の末、結婚。トラブルもなく、仲が悪いわけでもない結婚生活を送る。
一つ不満があるとすれば「セッ◯◯レス」。結婚してから1年間なかったらしい。それでも子どもは欲しがる夫。「シなきゃデキないよね?」ってことで月に一度だけ排卵日を狙ってするという義務的なセッ◯◯を半年間続けているとな。
それって夫の不倫・・・?とか疑ってしまいそうだけど、そうでもない様子。
うーん。この話題は難しいなー。と思ってしまった。私がわりと、セッ◯◯って子どもを作る為のものって考えてる部分があるから。作らないなら別にそんなシなくていいかなと思っているwwスキンシップ、コミュニケーションがあれば別に挿れなくてもwなんつってね。私の考えはどうでもいいですね。すんませんw
いやさ、ある程度大人に近づくまでソレが生活の中に組み込まれていなかったから、今更どこにそのタイミングをとっていいかわからんのよ!夜は眠くなっちゃうしね!って若い頃から思ってたよwということで全く無くはないけどまぁレスだねっていう私たち夫婦ですw
だからその聡くんの気持ちもちょっと分かってしまう気がするような、、、笑。
たださ、一絵が「愛されたい」と願っているところが切なくて切なくて(T-T)
とうとう「離婚」の方向に進んでしまうわけですが
「何が不満なんだよ 俺は仕事もちゃんとして金も入れてる タバコもギャンブルもやらない 浮気だってしない それ以上何を望むんだよ・・・!」
と言う夫に
「そうね浮気なんてできるわけないよね」
「・・・魔がさして「1回だけ」とかならともかく」
「不倫というリスクを負ってまで あなたとセッ◯◯したいと思う女がいるとは思えないもの」
・・・!(°_°)なんていう衝撃的なセリフを夫に言ったりしますよw
ちょっと鬱々とした感じでお話が進んでいきますが、ラストはちゃんと「救い」がある。単純に新しい相手が現れるってだけじゃなくプラス1的なモノがあるのが尾崎先生の作品のいいところだなーと思います(^^)
アンバランス
尾崎先生の作品には欠かせないと言っていいんじゃないでしょうかw「いじわるマミちゃん」が主役のお話です!
過去作にも色んな「マミちゃん」が登場していますが、主役になるときが来ようとは!!
いじわるマミちゃんも、色々事情があったんかー。あるよね。分かるよ。そういう気持ち。と思わせてくれる内容でした!
「長編シリーズ」と書いてありますが、こちらは短いお話です!
さいごに
個人的には面白かった!です!
一話目を読んだときは、これ、ダメ恋図鑑の逆バージョン??(女の方が男にダメ出しされるっていう)と思う部分もありましたが、二話目はそんなことなかったかな。
普段、キラキラしたイケメンが悶絶したり赤面したりするのを見て喜んでいる私ですが、だいぶ言動がリアルに近いような気がする男性陣。こちらもたまにはいいですね。こういうのばっかり読む気にはなれないんですけどね!w
2巻も楽しみに待ちたいと思います!
ダメ恋図鑑の4巻もまだかなー(^.^)
※当ブログの都合にて男女の営みを「セッ◯◯」との表記にしておりますm(._.)m
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